12月6日(金)
将来を嘱望されたニューヒーローが世界との差を憂うあまり、世界レベルを意識した練習を積み重ねることで怪我をして夢を断たれるのが常。
心当たりがあるんじゃない?
日本記録更新!
外国人選手を後ろに従えてゴール!
ニューヒーロー(ニューヒロイン)誕生!
「世界と戦うにはまだ及ばない。もっとやらないと。」
…なんてね。
当時は「すごいな~」とか「日本を代表する人は考えていることが違う」なんて思ってたけど、そのまま消えていった人達が多くいるとは思ってたけどさ。
結局はオーバーワークによる怪我や体調不良などによる高いパフォーマンスを維持できなくなったから焦りを生み、本来の持ち味まで失ってしまって引退を余儀なくされる選手を見てきていたわけだ。
知らないんじゃない。知っているはず。
気づいていないか見て見ぬふりをしていただけ。
それで次のヒーロー(ヒロイン)誕生を待つんでしょ。
そういう人達を知っていながらレベルは違えど自分がその立場となっているって気づいたりしないんだよね。
トップ選手から学ぶことは練習だけではないし、レース展開でもその生活でもない。その人が失敗したものから学べるものがあるのに、そこへ目を向けないから自分自身も同じようなことを繰り返してしまってるんだとどうして思わない…
それを伝えない人にも責任があるんだけど。
陸上競技というものに携わってきた人は数多くいるし、そこから上のレベルへと進んでいく人は減っていくわけだけど、その中でも限られたほんの一握りの人が体験したものは高いレベルのギリギリにいただけの人達に比べたら、誰でも簡単に得られる経験ではないって自覚しているはずなのに。そういう誰でも簡単に得られない経験を持っているからこそ説明には説得力があるし深みがあるはずなのに。
わからないでしょう?
「お前は秘密兵器だ!」なんて言われて良い気分になってはいたものの、途中交代のない陸上競技には秘密兵器なんてありえないし、走れる力を持っていながら走らせてもらえる場を提供してもらえなかった人の気持ちなんて。
挙句、レースが終わった後に「お前を走らせたほうが新記録を出せたな」なんて言われて勝ち取ったものを全て否定してしまいたくなるぐらい突き落とされる気持ちなんて。
そういったものをコーチングの根底にして伝えないといけないんじゃないのかな。
で、最初の話に戻るけど「実力以上の世界を意識し過ぎて怪我をする」は一般ランナーにだって十分に当てはまる話だし、実際にそうなってしまっているってことを認めないのも問題なんだけどね。
目標を高くに設定し過ぎてるってこと。
気持ちを冷静に落ち着かせて振り返ってみたらどう?
「次の目標を掲げてもコーチがダメだって言う」と泣かれたこともあるけど、あの頃から僕の考えは何も変わっていない。変わったのは考えに深みが増したこと。
いつまでも同じままだと思われても困るよねぇ。
▼ 練習内容
5 km Jog
動き作り・バランストレーニング
気温が低かったから身体を低気温へ慣らすためのあれこれをやりながらのんびりと。
おかげで冷たい空気で気管が痛くなったけど、これも日頃の積み重ねがあってこそなんだよね。
▼ 今日のコンディション
体重 : 64.20 kg(運動前)
63.70 kg(運動後)
距離 : 5.0 km
合計 : 10.2 km