とくしまマラソン2019

開催日 : 3月17日(日)
開催地 : 徳島県徳島市

▼ 結果
グロス : 3時間33分17秒
ネット : 3時間31分11秒

2018-2019シーズン最後、2本目のフルマラソン。スタート時は薄曇り、スタート直後からは日影が見えてたから晴れてたのかな。
2月24日(日)に開催された姫路城マラソン(3時間58分51秒)が終わってから練習を再開し始めたものの、フルマラソンを想定した練習ではなかったので特に記録面では期待もしないで参加。とりあえず姫路城マラソンの結果を最低でもクリアすること、できても3時間45分くらいだと想定してました。

とくしまマラソンはスタートまでのサポートが良かった。スタートブロックの真横に荷物預かりのトラックが停車してあるので、荷物を預けてすぐにコースへ走れるのには感動!

肝心のレースですが、練習の結果から「30kmくらいまでなら5分ペースで走れるかな」と思っていたので、スタートをしてから5分41秒(スタート直後に止まったり動いたりしたか不明)とまずまずのペースでも焦らず、混雑したスタートから数kmはウォーミングアップを兼ねて走り出し、体調に合ったリズムがどれくらいのペースかを確認しながら最初の5㎞を通過。コースも吉野川の土手がコースなだけあって混雑してました。
(まっすぐ走れていない人が多くて数人と接触しました)

道が混雑している割にはペースが5分10秒前後と安定し、心拍数が特に上がる気配はなかったのと呼吸が少し息苦しいという感覚もなかったので、30kmぐらいまでなら…とイメージしていた5分00秒ペースで走ろうと思いました。
「リズムができてしまう15kmや20kmからのペースアップは身体に負担があるし、まだ10kmも走ってないからトイレにでも寄って待ってる間に軽くストレッチでも…」と9km手前でトイレへ。
(こんなことするからサブ3.5ができなかった…)

トイレへ行ってからのリスタート後は邪魔にならない一番端っこを走りながら、トイレへ寄る前のリズムに戻そうと無理をしないでテンポアップ。9kmを4分54秒、10kmを5分01秒と力加減の微調整が難しかったけど、11kmを4分53秒で通過してからは体調に合った5分を切るリズムに乗れたので良かったです。
そもそもペースアップをしようと思ったのは天気予報で12時から3時まで雨予報となっていたので、「疲れが溜まってくる後半で雨に当たることはペースダウンもありうる」ことと「体調もそこまで悪くなさそうだし、どうせなら雨が降る前までにタイムを稼いでおこう」と思ったのもあります。
(ただでさえ、最後になると歩く癖があるからね…)

10kmを越え、15kmを越える頃には周りの人は自分と同じペースの人が多くなるから、自然とコースにも無理な追い越しをしなくても良いスペースが生まれはじめ、より軽快に5分を切るぐらいのペースを維持して走ることができました。
ただ単に5分ペースを目標にするよりももっと具体的にしておこうと、10kmを通過した時点でサブ3.5のペースから5分25秒遅れということから「1kmを5分より5秒速いペースで取り返して行って、あわよくば…」と欲を出して走ることに。
起伏が適度にあり、上りと下りでリズムを変えて気分転換ができるコースだったのが幸いしたかもしれないけど、22kmの折返しまで4分59秒から4分46秒と平均して7秒上回るタイムで通過できたことで気分も良くなり、後半に挑めたのかもしれません。
(気分が乗った時のレース結果は昔から良かった。笑)

その折返し付近でのこと。折り返し手前ぐらいで風が強くなりはじめ、ちょっと嫌な予感が…。雨よりも風のほうが走りにくいので…。
と思っていたら、折り返してみるとラッキーなことに追い風!最近の練習消化具合から考えると少し無謀なペースで走ってきたこともあって後半に不安がありましたが、「追い風なら楽してペースをキープできるかも!」とテンションが上がりました!(やっぱり単純…)
そこからは4分50秒を上回るペースを簡単に維持することができたのは、シューズや追い風のおかげだと思います。

でも、折り返した時に見たスタート地点の方角。これが地獄の始まりで…。
折り返した時に見た空の色が真っ黒!「あぁ、これ…絶対に雨が降るやん…しかも強いやつ…。」と絶望感しかありませんでした。笑
これまでにレースを途中で止めたことはなかったけど、本気で「レースを辞めることも考えておかないと…」って思いました。
(ここで腕時計のバッテリー残量も確認。笑)

後半は追い風に乗り、軽快なリズムで真っ黒な雲へ向かって…ゴールへ向かって走れました。
真後ろからの風や斜め後ろからの風だと感じられたから、強い風だともわかっていたので風を受けるように身体を起こし気味に、でも身体に疲れが溜まるようなペースにならないようにだけ心がけました。

30kmからは暴風と横殴りの大雨。それまでの好天から一気に多くの人が足を止めて歩き出し、地獄絵図のような大会へと変貌しました。人生初です、天国から地獄へ落ちる天候。笑
いつもなら諦めてるだろう状況にもかかわらず、本能的に「あ、歩いたら危険。身体が冷えて体力を奪われるし、それまでの疲労が出てしまう。」と思ったので、無理を承知でさらにペースアップ。0.5mm程度と天気予報で言ってたからノースリーブで走っていたことや微々たる雨だろうとゴミ袋なんて当然用意もしてなかったから、走り続けたほうが得策だと直感的にペースを上げてゴールを目指しました。
不思議と心拍が下がったんですよね、雨に打たれてから。少しだけ脚に張りが出ていたのも雨に打たれて軽減したのか、集中したことで疲労感を一時的に忘れられたのかはわかりません。

それまで真後ろから吹いていた風が左側、もしかすると左後ろからの風に変わってまっすぐに走れませんでした。少し右にカーブした直線でしたが左側からランナーが寄ってくる寄ってくる!
そこをあえて一番風の受ける左側へ位置取り、少し身体をねじって帆船のように背中で風を受けてペースを落とさないように気をつけ、雨が弱まるまでの我慢だと逆に集中できたのが良かったのかもしれません。
ですが、腕時計のバッテリーが35kmで切れるというアクシデント。姫路城マラソンは20km手前だったけど、これもいつものレースだったら「あぁーーーーーーーー」となってしまってましたが、悪天候の中の集中力からか「大丈夫!このリズムは身体が覚えてる!」と珍しく冷静でした。

38kmからは交差点を何度も曲がり、疲れた身体には身体を倒して曲がるほどの体力はなく、当然のことながらペースは落ちたはずです。でも早くゴールしたい一心で競技者モードになっていたのか歩くことは頭になく、できるだけ同じリズムで走り続けられたのも今回の結果につながるポイントだと思います。
40km地点ぐらいの上り坂はさすがに気持ちが折れかかりましたが、雨の中を必死にサポートしてくれていたスタッフが「ここが最後の坂なんです!がんばって!」と声をかけてくれたので乗り切れました。
…が、そんな言葉に緊張感が緩んだのか何百mか走ったところで歩いてしまい、タイムロスをしてしまったのが今回のレース唯一の心残りです。

今回のレースでの反省点は…
きっとありません。気象条件が悪かったといえば悪かったし、その気象条件を利用できた点もあるから判断材料にはなりません。タイムは最低ラインはクリアしていたし、妄想に近いタイムを出すことができたし。僕を知る人であれば「あと少しでサブ3.5だったのに!」というところなんでしょうけど、僕のことをもっと詳しく知る人であれば「よくそれで出せたな。」というところなので、サブ3.5ができなかったことに悔いもありません。

強いて言うなら「エネルギー補給について」です。エイドにある補給食は食べないといけないものなのか、補給のタイミングやその時に摂取する補給食が何か、これは僕自身というよりもランニングをする人全員に覚えておいて損はしないことだと思うので、エネルギー補給について勉強・実践・検証してみたいです。
宿泊したホテルを出てから会場へ着くまでの間にオニギリを4個食べたので、コース上にあるエイドの食べ物には一切手を触れず、スポーツドリンクと水のみで最後まで走り切れました。ポーチに用意していたジェルなどの補給食も食べず、です。
雨が降って体温が奪われているのに「体脂肪を燃やして!はおかしいよな~」って思ったんですよ。笑

状況判断の重要性もありますね。
「走るべきか」「棄権するべきか」だけでなく、「ペースを上げるべきか」「ペースを落とすべきか」もあるし、「どこを走るべきか」もあります。
雨が降り出した瞬間にリタイアしてバスに乗ることも、「雨が降ってきたけどバスが行列で走ったほうが良いかも」と考えることも判断の良さだと思います。雨が降ってずぶ濡れになってバスを待ち、バスの中で震えて帰ってくるのが良いのかと言われると違う気がしますので。

次のレースは決めてませんが、どの距離を走るにしても練習を重ねる中で常に練習に見合った結果を出せるようにしたいですね。練習をしたのに結果を出せないのが一番納得がいきませんから。

2018-2019シーズン最後、そして平成最後のマラソン大会はこれで終了です。
大きな怪我もなくシーズンを終えられて一安心なのと、今シーズンに感じたことを来シーズンでは繰り返さないようにしていたいです。
皆さんもこれからのレースで良い結果が残せますように。

 

余談ですが。
ランニングシューズをしっかりと履けていないこと、蛇行が多いこと、突発的なコース変更が多いことが挙げられます。
(これは僕ではありません)

それはまた別で。