9月17日(火)

練習のやり方ってそれぞれだよな~、と。

一般市民ランナーの間でよく言われる30km走の目的って、本当は何を目的としてされているんだろう。後半になるほど疲れが溜まって足は前へ出なくなってくるけど…

距離に対して?それとも時間に対して?

トップ選手は30km走や40km走を毎週のようにやっているけど、それは毎月の月間走行距離を考えると当然のようにクリアをしないといけない練習メニューの1つ。
この距離走を3分20~30秒ペースでやっているはずで、ゴール予想タイムは3分20〜30秒で走るとするなら30km走は1時間40~45分。40km走なら2時間13分~20分となる。

国内トップ選手は2時間10分(レベルが上がると更に速い)を最初の目標にしていることが多いので、2時間20分ぐらいなら余裕を持って走り切れないといけない。これが時間への対策だとする。

それに加えて距離もそれなりに走れていないといけない。フルマラソンという種目へ出場しようとしているのに、目標としている時間内で一定の速さを維持して一定の距離を走れていないようでは話にならない。これが距離への対策だとする。

この距離走の練習とは別にペース走を取り入れ、目標としているペースが自分にとって余裕があるのかどうかを確認したり、そのペースが自分にとってどれぐらいの力を出せば維持できるのかを確認したり、その力を維持できるのはどこまでの距離なのかを確認したりしている。
これは必ずしもレースのペースとは限らず、目標としているペースより速い場合もあるし、目標としているペースより遅い場合もある。それはペース走の距離によって設定タイムを変えている。何が何でもレースのペースというわけではない。

その目標としているペースに余裕を持つためにインターバル走があり、目標ペースよりもはるかに速いペースで短い距離を何度も繰り返し走っている。
その練習が400mだったり1,000mだったり、2,000mや3,000mや5,000mというだけであって、これらも走る距離によって本数と設定タイムが変わる。

あぁ…。脱線した。

さて、この距離走を考え直してみないかって話。

世間一般的に「距離走を取り入れたからタイムが上がった!」という人がいないわけではない。むしろ、非常に多くの人が距離走を取り入れることによってタイムを飛躍的に向上させてきたのは間違いない。

「走れなかった人が走れるようになった」のに走力は考慮しないのかな?

そう考えると、タイムを出したいと願った人達が距離走を取り入れることによって、これまで走れなかった距離を走れるようになったからと考えるのが自然だと思う。
元から走れていた人で距離走を取り入れた結果、「あれ?世間が言うほど変わってないよ…」という人だっていることを無視してはいけない。

で、いつも言っている本題。
「後半走れなかったのはペースのせいなの?距離走のせいなの?」

いつもいつも制限時間内に余裕を持ってゴールまでたどり着けているなら、距離に対して問題があったというよりはペース配分が間違っていたから最後まで保てなかったわけでは?
(ペース配分に間違いはなく、ペースを維持するだけの体力(距離)が足らなかったと言うのなら話は議題から逸脱する。)

自分自身の体力なんて限られている。
その中で最後まで走り切れるペースを最初から維持しようとしなかったことが敗因だって、どうして自分の練習に非があったかもしれないって受け入れられないのか。

どっかの選手が「途中まで良かったんですけど…」とか「先頭が見える位置で待機していたんだけど…」とコメントすることはあるけど、そもそも「そのペースを維持して走れるだけの実力(ペースを維持する力とか)」が練習で身につけられていたのかどうかって話だと思うわけです。
その力がないのにもかかわらず、動かなくていいタイミングで前へ出てみたり左右へ移動を繰り返すから中盤ぐらいで失速をするわけじゃない。そもそもの時点で力不足感は否めないのに、天候・気温・湿度・風・一定ではないレース展開などを考慮したら、その動きがどれだけの無駄になっているのかってことを受け入れられないのか。まずは自分の力不足を受け入れ、レースの状況を把握していけば「集団待機」か「集団から離脱」かは想像しやすいし、その展開ができるのであれば力を温存して後半勝負にだって出られるだろうに。

これだけ説明したら気が済んだ。笑

で、一般市民ランナーに大切なのは「距離」と「時間」に対しての体力。
地道に練習を重ねていけば月間走行距離は否が応にも伸びてくるし、月間走行距離が伸びるなら一度に長い距離を走っていなくても長い距離をそれなりの速さで走り切ることはできる。

それなりの速さで走り切ることができるなら、ある程度の距離のペースをもっともっと速くしてみてはどうだろうって僕は練習を組んでいる。

「距離」に対しては一抹の不安が残るものの、それをカバーするために「時間」に対しての体力をつけましょうよって話が続くわけです。
(ほとんどの人がこの話を聞く前に耳を塞ぐか否定的になる)

「時間」に対しての練習はLSDでも可能ではあるし、体力がない人や疲れが溜まっている人がいるので無理に走ろうとはせず、ウォーキングで長時間を動き回ったらいいんじゃないのかなって思う。
(この話、すでに僕から聞いている人は実践もしている)

ランニングで長時間を走ろうとすると足腰に大きな負荷をかけることになるし、力がないのを無視して走っていたら足が疲れて腰が落ちてスピードを上げられないフォームが身に付いてしまう。これを繰り返すことで距離をたくさん走るからスピードが上がらないっていう問題と、距離をたくさん走ったからスピードが上がらなくなってしまったっていう問題が生まれる。

スピードが上げられないんじゃない。スピードが上げられないことを繰り返しているだけ。自己最速を狙っているのにスピードを上げられないのは致命的じゃないのかな?
長時間のウォーキングで身体に「そのうち長い時間を動き続けることになるんだよ~。覚悟しとけよ~。」を教え込んだらいいんじゃないのかな?
ペースに対してはペースを維持する練習で、距離に対してはそれらの練習をトータルして対応するのはどうなのかな?

これを聞いて疑問がある人はいると思う。
でも、そうやってサブ4を達成した人やサブ3を達成した人だっていることを忘れちゃいけない。少数派の意見は受け入れがたいかもしれない。でも、そうやって目標を成し遂げた人が確かに存在していることも受け入れなくちゃいけない。

長くなり過ぎたから、今日は無理やりここで終了。続きはまたいつか。
オンラインで続きをやるのもいいかもしれないな。

そんな訳で今日は休養日。

▼ 練習内容
休養日
心拍  心拍Z  ピッチ  カロリー  平均 分 秒

▼ 今日のコンディション
体重 : 64.15 kg
距離 : 0 km
合計 : 66.2 km