7月12日(金)

気持ちを整理するためにノーラン。
走らなくても別にいいのだ。

▼ 練習内容
動き作り・バランストレーニング 1時間

誰もいない広場で地味な動きをひたすら繰り返すこと1時間。
「青春してるな~」「公園でやったら周りから不思議がられるやろな~」とか思いだし、集中力が散漫になったから練習終了。笑

足の違和感は治まってきているけど、かと言って走ってしまえば元の木阿弥。

今日をグッと我慢して、明日にでものんびりと走ろうか。
(チョロチョロ動き回ってるから走ってないわけではないんですが。)

▼ 今日のコンディション
体重 : 64.35 kg
距離 : 0 km
合計 : 51.2 km

 

 

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(内容的にかなり偏ってます…)

Twitterに小難しいことをツイートしているけど、僕を知らないランニングを愛して止まない人達は「なんだ、この人?何を偉そうに…」とか「それはアスリートだからだよ」とか思われているんだろうな~と。

7年も8年も全国各地でランニングクリニックの講師を続けていれば、一般市民ランナーが抱える悩み事の原因は何なのか、コーチという存在をどれだけ軽視しているのか、それぞれに抱える悩み事はどういうものなのかをそれなりに理解できるようになった。
もちろん、まだまだ理解のできないことがあるけれど、それでも多くのケースに対応や説明できるだけのデータは僕の中にはある。僕がここ数年間あまり走らなかったのはランナーを客観的に観察するためで、その時間を持つようにしたおかげでデータが蓄積されたとも感じる。

別に他のコーチをしている人達を否定しているわけではないけど。
一緒に走ることで見えるものもあるけど、一緒に走らないことで見えるものもある。同じペースで最後まで走れる人には的確なアドバイスはできるけど、途中で離れてしまう人には的確なアドバイスなんてできるのかな。
集団で走っていても見えるときと見えないときもある。先頭を走っていたら見えるのは目の前に広がるコースのみ。確かに、ペースを作るというサポートをしているのだろうし、コーチがいるからと安心感を与えているのだろう。

でもね。
それってどうなのかな…と。自分自身が走りたいだけじゃないの…と。
前を走っていたら一緒に走る人達なんて見えないし、離れてしまったらさらに見えないし。「振り返ったら見えるやん?」とか思われそうだけど。

だから走らなかったし、走ってもいつでも後ろにいるし。
そうやって自分のトレーニングでも走らないことで見えてくるものだってある。走らないからこそ見つかる走れる方法。

「いわたさんみたいな人って少ないですよね」と言われたけど、「教える」ということを仕事にしている以上は自分が走ることなんて二の次なのだ。

で、「アスリート」の意味を。
アスリートとはスポーツを行う人のことで、運動選手・スポーツ選手・スポーツマンともいうので、ランニングというスポーツを楽しんでいる人達はアスリートになる。
その中でも、競技へ参加することを職業とし、それで生活の糧を得る(お金を得る)人のことを「プロフェッショナル(プロ)」、競技以外にしっかり本職をもっていて、純粋にそれを愛好する人のことを「アマチュア(アマ)」と呼ぶ。
言うなれば、ランニングを愛して止まない人達はアマチュアアスリートってこと。やっている競技は同じだし、やらないといけないことも同じ。ただ、それにはレベルがあってレベル相応の内容で同じことをやらないといけないということ。誰もが同じメニューで走ればいいってことではないのを理解する必要がある。

先日、父がふと言った言葉だけど。
「お前みたいな仕事でコーチをやっている人を競馬で例えると、調教師のような騎手のようなものか。」「コーチが併せ馬やとあかんよな。結局は馬や。」と言われました。

普通の人とは違った角度からスポーツを見る機会の多い父が言うぐらいだし、僕も同じようなことを考えていたから、これって大切なことなんでしょうね。

【併せ馬(あわせうま)】
競馬の専門用語で、調教のときに2頭以上の馬で並んで走ること。
併せ馬は能力的に上位の馬、あるいは好調の馬が外を回ることが多い。

実際に、練習メニューを提示したり大会へのサポートという意味では調教師のようにならないといけないし、気負ってしまっている人には落ち着かせたり気が乗らない人には奮起を促さないといけないという意味では騎手なのかもしれない。
もちろん、併せ馬のように一緒に走ることも必要だとは思うけど、一緒に走ることがメインになっていては全体を見れないから注意は必要。

ただ、同じ言葉を発して会話をすることができるから、何を考えているか、何を思っているかを伝え合ってお互いに尊重し合い、自分の意思でランニングを楽しんでもらえたらと思う。

深く理解していないのに理解したようなふりをする。それだけはごめんだね。ちゃんと理解しようと学んでいきたい。
ほとんどのスポーツが個々の能力も必要だけど、データの収集と分析で勝利を掴んでいるということも取り入れてみたらいいんじゃないのかな。